インド北部、ヒマラヤの秘境・ラダック。
かつてここには、自然と調和し、コミュニティで支え合う、美しく合理的な暮らしがあったのだそう。でも近代化とグローバリゼーションの波によって、その豊かな文化や環境は大きな変化を余儀なくされます。
その様子を1991年に『ラダック 懐かしい未来』で綴ったのが、スウェーデンの言語人類学者ヘレナ・ノーバーグ=ホッジさん。
ヘレナさんは1975年に初めてラダックを訪れ、この地から、行きすぎた現代社会への警鐘と、地域に根ざした生き方「ローカリゼーション」の重要性を世界に提唱しました。
ラダックはまさに、これからの地球の未来を照らす「学びの聖地」として世界中から注目されている場所なのです。
そんなラダックを仲間たちと訪れ、土地から学ぶラーニングジャーニーが今年9月に開催されます🇮🇳
ラダックを「通過する」のではなく、ラダックと「共に」学ぶ

「ヤトラ(Yatra)」とは、サンスクリット語で「巡礼・旅」を意味します。目的地にたどり着くこと以上に、そのプロセス(旅の過程)そのものに深い意味を見出す考え方です。
これは、有名な名所を効率よく巡る「観光」ではありません。
移動、人間関係、そして予期せぬ出会い…… そのすべてを学びの機会と捉え、あえてペースを落として注意深く世界を観察していきます。
何世代にもわたり、この過酷で美しい土地と共に生きてきた人々の智慧から、私たちは何を学べるでしょうか。
このヤトラで私たちが探求すること

学びの場は、教室の中にはありません。講義を聴くだけの受け身の旅ではなく、「歩く、働く、作る、料理する」といった実践を通じて、ラダックの日常の営みにそのまま飛び込みます。
雄大な風景、そこにあるコミュニティ、そして出会う人々。そのすべてを「先生」としながら、あえてペースを落として世界を注意深く観察し、これまでの出会いや変化から意味を見出すための内省の時間を大切にします。
情報をただ消費するのではなく、現地のコミュニティとの間に互いを尊重し合う関係を築くこと。そんな生きた体験と意義のある交流を通じて、私たちは土地の智慧を共に探求していきましょう🐏
- 先住民の知識体系と持続可能な暮らし
- 農村部の営み、地域経済、そして食文化と農業の実践
- 牧畜・畜産と山岳コミュニティの伝統
- 工芸の伝統と文化
- コミュニティのレジリエンス(回復力)と適応力
- 次世代(若者)の願いと、オルタナティブ教育へのアプローチ
- 地域に根ざした未来と、リジェネラティブな生き方
など……
大まかなスケジュールと内容:9月4日〜10日


- 9月4日(金)レーに集合し、ロン渓谷へと向かいます。夜は自己紹介とオリエンテーション、そして若き羊飼いツェリン・ラドルと交流
- 9月5日(土)クンギアムへ。放牧中のヤギたちと歩き、MBAを取得しながらも牧畜生活に深く根ざした女性羊飼いと出会います
- 9月6日(日)カルドゥン・ラ峠を越え、地理・生態系・文化の劇的な変化を味わいます
- 9月7日(月)アイー村でゆったりとした時間を過ごし、生活に溶け込む1日
- 9月8日(火)ラダックの未来を形作る地元の変革者、起業家、そして若い世代との交流
- 9月9日(水)工芸、文化、そして締めくくりの集い ― ツェポ織りや編み物などの伝統工芸を体験
- 9月10日(木)この旅で得た物語、人間関係、洞察、そして問いを胸に、レーへと戻ります
宿泊施設と生活環境について

商業的なホテルではなく、信頼関係に基づいた村の一般家庭に滞在します。共有スペース、地元の料理、高地ならではの静かな生活リズムなど、ラダックの人々の素朴で温かい日常を体験してください。
ラダックの村では、各家庭でコンポストトイレが使用されています。水不足の寒冷砂漠地帯であるラダックにおいて、環境的に不可欠なものです。
これは制約ではなく、持続可能な生活と、世代を超えて受け継がれてきた環境に関する知恵の証なのです。
ヤトラの概要とお申し込み方法
◉日程:9月4日(金)〜9月10日(木)/6泊7日
◉参加費:インド国民 51,000ルピー(諸税込み)/海外からの参加者 850米ドル(諸税込み)
参加費に含まれるもの
- 村の民家での宿泊とヤトラ期間中の全ての食事
- 7日間の現地での交通機関、4日目と10日目のレーでの送迎
- 現地ホスト、ファシリテーター、地域住民への謝礼
- 学習教材、体験型アクティビティ、工芸ワークショップ
- 運営費および適用される税金
- フェアトレードへの取り組み:この寄付金は、村のホスト、農家、職人、現地ファシリテーター、地域イニシアチブ、若者主導の活動を直接支援します。私たちは、ヤトラが参加者と、それを可能にする地域社会の両方に利益をもたらすよう努めています。
参加費に含まれないもの
- レーへの往復交通費
- 高地順応期間中の宿泊費と食費
- 個人的な医療費
- 個人的な買い物、軽食、飲み物
キャンセルポリシー
返金は主催者によるヤトラ中止の場合にのみ行われます。参加者が参加できなくなった場合、参加費は1年以内であれば他のヴィムクト・シクシャ・プログラムに振り替えることができます。
◉共同ホスト:Project Yul・Vimukt Shiksha
参加者への重要なご案内
🏔 標高約3,000メートル以上 – 2日前に到着し、毎日の散歩と水分補給で高地に順応してください。
🏡 現地での生活 – 村の共有スペース、コンポストトイレ、シンプルな暮らし。これは観光やホテル滞在ではなく、現地での体験型学習です。
♻️ 環境に配慮した旅 – 再利用可能な水筒、布製バッグ、暖かい服装をご持参ください。可能な限り、不必要なプラスチックや包装ゴミを避けてください。
🚫 薬物・アルコール禁止 – このヤトラは薬物・アルコール禁止です。禁止薬物または違法薬物の所持、使用、配布は一切認められません。この規則に違反した参加者は、返金なしでただちにヤトラから退場していただきます。
🫁 高山病のリスクがあるため、喫煙および飲酒はお控えください。
🌡 天候 – 9月の日中は0℃~10℃、夜間は氷点下になります。暖かい服装、マイボトル、布製バッグをご持参ください。プラスチック製品は最小限に抑えてください。
🔄 柔軟性 – 天候、道路状況、地域住民のニーズにより、スケジュールが変更になる場合があります。

