かつてハーバード大学を卒業し、国際機関でキャリアを積んだマニッシュ・ジェイン(Manish Jain)。
世界の第一線で活躍する中で、現代社会の教育や経済のあり方に限界を感じ、自らの生き方を大きく転換しました。
それ以来30年近くインドを拠点に、そして世界で、教育の「脱学校化」、ギフトエコノミー、ローカリゼーション、非暴力を軸としたユニークで革新的な実践を続けています。
2025年8月には日本に初めてマニッシュを招き、各地で「教育の再想像」に関するイベント・ワークショップを実施。(その様子は下記記事へ!)

そして2026年1月、彼の活動拠点であるインドのウダイプルを訪れる、日本人向けのフィールドワークを初開催しました!
この記事では、6泊7日に及ぶ本企画がどんなものだったか、参加していない方々にも少しでも伝わるようお届けします😊
〜Learning Journey on Alivelihoods & Reimagining Education〜
教育の再想像と生きる営みのラーニングジャーニー
教育を、暮らしを、経済を
そして私たちの「生き方」を根本から問いなおす。
それは、未来を変える「RE-IMAGINING(再想像)」の旅。
【日本側の運営・コーディネート】
ソーヤー海、岩瀬宏美(Romy)
1日目:オリエンテーションとスワラジ大学キャンパスツアー




スタッフはウダイプルに前入り、参加者の一部もインドの他のエリアを先に旅していたものの、大半はこの日に日本から到着しました!
今回の主な滞在先で拠点となるスワラジ大学(Swaraj University)のキャンパスに無事到着し、遅めのランチの歓迎を受けてまずはホッと一息。
そのあとは、お互いを知る自己紹介やゲームをしたり、キャンパス内を案内してもらい、ゆっくり過ごして旅の疲れを癒して終了。
2日目:シクシャンタールでマニッシュと教育の再想像ワークショップ


2日目は、ウダイプルの教育事業の拠点シクシャンタール(Shikshantar)で1日過ごしました。
マニッシュのレクチャーを始め、「刑務所大学(Jail University)」で学んだのち現在は映像ディレクターとして活躍するスタッフのストーリーを伺ったり、ここで学んでいる女の子たちとの交流を楽しみました!


もちろんインドなので、歌や音楽あり、ゲームあり、とにかく終始にぎやか。日本チームからは、炭坑節と折り紙をシェア!
3日目:ウダイプル旧市街でのアンラーニングウォーク




3日目は、スワラジ大学からリキシャ(3輪のタクシーのような乗り物。写真左)で40分ほど移動し、ウダイプル旧市街へ!
美しい湖、寺院や王宮、歴史的な建物とたくさんのショップがひしめき合う、ちょっとした迷宮のような魅力的な街をローカルに案内してもらいました。
4日目:ファームバーシティ訪問と部族のお宅でホームステイ


4日目、まず前半はファームバーシティ(Farmversity)を訪問。4年前に始まった事業の一つで、このエリアの部族の若者たちを中心に農業やカフェが営まれています。
世界各地で「農業は儲からない」とされ、農家の高齢化・後を継ぐ若者の減少、都市への流出が問題視されているけど、インドでは農家の自殺率も非常に高くて深刻な問題に。
マニッシュにとって、若者が都市へ行かなくても地元で「生きる営み」を持てる場を作ることが夢だったそう!


そして後半は部族のおうちにホームステイ!参加者は複数グループに分かれ、それぞれ別のおうちへ。
全く言葉も通じない者どうし、身振り手振りで一生懸命コミュニケーションを取りながら、彼らの伝統的な暮らしを体験させてもらう貴重な時間に。
5日目:生きる営みの実践型ワークショップ


5日目。たった1泊のホームステイは本当にあっという間で、もっとファミリーと時間を過ごしたい!と後ろ髪を引かれながらも、再びファームバーシティへ。
このホームステイ体験も実は事業の一つで、運営している部族の若者のストーリーを聞かせてもらいました。


午後はスワラジ大学に戻り、クラウン(≒ピエロ)のワークショップ体験!そして近くの湖畔でシェアリングの時間を。
6日目: 生きる営みの実践者・若者起業家との交流


6日目の午前中は、天然染めとブロックプリントを行う工房&ショップアヴァラン(Aavaran)をまず訪問。
近くの村で行われていた伝統的なブロックプリントの手法”Dabu”を保存・再生したり、女性たちに縫製等の技術を教えて手に職をつけられるサポートをしているのだそう。


午後は再びシクシャンタールへ。マニッシュの奥様であるヴィディ(Vidhi)に、「おばあちゃん大学(Grandmother’s University)」や、娘さんをどうやってアンスクーリングしてきたのかを伺いました。
娘のカンクは現在22歳くらいで、一度も学校に行ったことがないのです!彼女はデザイナー・アーティストなどとして大活躍中!
最後はミニチュアペインティング体験へ。400年ほどウダイプルで続く細密画で、私たちがお世話になった工房はクリシュナ神を祀る寺院のアートを担当しているのだとか!
7日目:振り返りと収穫、クロージングサークル


7日目、ついに最終日。私たちが滞在していたスワラジ大学で、これまでの学びと学びほぐし、さまざまな体験を振り返る時間をたっぷり取りました。
マニッシュも再びやってきてくれ、一緒に”卒業式”も実施!でも、必死になって学位や卒業証書を取得することに疑問を呈する彼らが参加者に授与してくれたものとは??
番外編
おいしいベジタリアン食の数々!




このプログラム中の食事は全てベジタリアン食。日本人向けに辛さを抑えめにしてくれ、毎食ついつい食べすぎてしまう美味しさ!
ハルチュルカフェとストーリーテリングフェスティバル


ウダイプルでは、マニッシュとその仲間の誰かしらがしょっちゅうイベントを開催しており、本当は本プログラムもそれらに合わせて日程を組みたかったのがなかなかうまくいかず……
番外編として、最終日に延泊した参加者はシクシャンタールで毎週土曜に開催されるハルチュルカフェ(Hulchul Cafe)に参加!
地域の方々に開かれ、食事が振る舞われ、有志による音楽やダンスなど、とにかくみんなで楽しむサタデーナイトのイベントという感じ。
そして翌日の日曜は、たまたまストーリーテリングフェスティバルという比較的大きなイベントがあり、そこで刑務所大学(Jail University)で学び出所した方々によるライブ演奏が聴けました!
個人的には彼らの活動をいつもInstagramで見るのがとっても好きだったので、生で観られて感動!
最後に

2026年1月に初めて企画した教育の再想像と生きる営みのラーニングジャーニーの様子を、企画者の1人であるロミーがお届けしました!
インドという国自体がもし初めてだった場合、それだけでもたくさんの驚きと衝撃、これまでの価値観を揺さぶられる場面との遭遇があると思います。(特に日本人にとっては!)
さらには、地元の方々による案内と手厚いおもてなし、彼らインド人ならではのコミュニケーションのあり方や習慣などの洗礼もたっぷり受けた本プログラム。
参加者一人一人にとって、写真と文章だけではとても伝えきれない濃厚な体験だったかと思います😁
彼らの感想集もおいおい更新するのでどうぞお楽しみに!
そしてこのラーニングジャーニーに興味を持った方は、次回9月の企画の詳細ページをぜひご覧ください!ウダイプルでお会いできるのを楽しみにしています!


