かつてハーバード大学を卒業し、国際機関でキャリアを積んだマニッシュ・ジェイン(Manish Jain)。
世界の第一線で活躍する中で、現代社会の教育や経済のあり方に限界を感じ、自らの生き方を大きく転換しました。
それ以来、30年近くインドを拠点に教育の「脱学校化」、ギフトエコノミー、ローカリゼーション、非暴力を軸としたユニークで革新的な実践を続けています。
2025年8月、日本に初めて彼を招いて各地で「教育の再想像」に関するイベント・ワークショップを開催しました。(ツアーの詳細についてはこちら)
そして2026年1月には、彼の活動拠点であるインドのウダイプルを訪れる日本人向けのフィールドワークを企画中!
〜Learning Journey on Alivelihoods & Reimagining Education〜
教育の再想像と生きる営みのラーニングジャーニー
教育を、暮らしを、経済を
そして私たちの「生き方」を根本から問いなおす。
それは、未来を変える「RE-IMAGINING(再想像)」の旅。
【日本側の運営・コーディネート】
ソーヤー海、岩瀬宏美(Romy)
核となるコンセプト






街中のエコバーシティ拠点 Shikshantarの写真(2024年11月撮影)
①生きる営み(Alivelihoods)
「生きる営み」とは、利益や競争よりも、幸福、コミュニティ、そして生態系を優先する、再生可能で意義のある暮らし方と働き方です。人々に、仕事と目的、創造性、そしていのちへのケアを自分の仕事一致させることで、支配的な仕事中心主義の考え方に挑戦します。
②教育の再想像(Re-imagining Education)
「教育の再想像」とは、従来の学校教育をアンラーンし(学びほぐし)、多様で、自発的で、地域社会に根ざした学習の道を重視することです。それは、好奇心、クリティカル・シンキング、そして生涯学習を育みながら、社会と生態系の基盤を強化します。
③ラーニングシティとしてのウダイプル(Udaipur as a Learning City)
ウダイプルは都市生活様式、アンラーニングの実践、そして世代間の対話を再考するための生きた実験の場です。信頼、創造性、そして集団的レジリエンスを再生させる、オルタナティブな学習スペース、市民主導のイニシアチブ、そしてギフトカルチャーの実験といったダイナミックなコモンズが存在します。
10/23に開催したオンライン説明会のアーカイブはこちら!
写真と実体験を交えて、このウダイプルでのラーニングジャーニーについて詳しく説明しています。ぜひご覧になってみてください😊
ウダイプルにあるさまざまな実験の場の動画やリンク
数えきれないほどYouTubeに彼らの活動の様子がわかる動画があります!ほんの一部ですが、参考になりそうなものを選んでみました:
- ウダイプルでの教育事業「Shikshantar」
- 高等教育を再想像する実験的な学びのコミュニティ「Swaraj University」
- 世界の教育活動ネットワーク 「Ecoversities Alliance」
- アンラーニングシティ・ウダイプル「Udaipur as a Learning City」
マニッシュが共同設立したEcoversities Allianceが企画するグローバルギャザリングに参加したソーヤー海のブログ(マニッシュの活動の解説が多く含まれています):

2024年11月に初めてインドを訪れたRomyの、ウダイプルとシクシャンタール体験ブログ:


ウダイプルプログラムの概要
🌿 日程
2026年1月4日〜10日 6泊7日
- 1月4日(日)オリエンテーションとキャンパスツアー
- 1月5日(月)マニッシュと教育の再想像ワークショップ
- 1月6日(火)ウダイプル旧市街でのアンラーニングウォーク
- 1月7日(水)ファームバーシティ訪問(ホームステイで宿泊)
- 1月8日(木)生きる営みの実践型ワークショップ
- 1月9日(金) 生きる営みの実践者・若者起業家との交流
- 1月10日(土)振り返りと収穫、クロージングサークル
※上記のスケジュールは多少変更となる可能性もあります
※現地集合、現地解散となる現地催行プログラムです。1月4日の集合時間は調整中ですが、ウダイプル空港到着の便に合わせてお迎えの車を手配予定です
※前日の3日に現地入りして前泊することも可能です。ご相談ください
🌿 場所
インドのラジャスタン州ウダイプル
- 行き方:東京 → デリー(Indira Gandhi International Airport)→ ウダイプル(Maharana Pratap Airport)
- 集合、解散と主な宿泊場所:Swaraj University Campus(GoogleMapへのリンク)
- ウダイプル空港からSwarajまでの行き方:タクシーで約1時間(運営側で手配予定)
🌿 募集人数
15名(最小催行人数6名を予定)
※11月半ばに催行判断をするため、フライト手配はその後にお願いします
※定員になり次第〆切となります
🌿 参加費
一般:25万円
若者応援額(学生と24歳以下):20万〜15万円のスライディングスケール
スラインディングスケールとは、自分が支払い可能な金額を自分で決めてもらう仕組みです。どれだけ「安く」参加できるかだけではなく、どれだけ「貢献」できるかも一緒に考えていただき、なるべく無理なく支払える最高額を振り込んでください。
- 金額に含まれるもの
・7日間のプログラム(現地ファシリテーション、ワークショップの材料費、訪問するプロジェクトへのサポート、イベント参加などを含む)
・プログラム中の宿泊(6泊)
・プログラム中の食事(地元の健康的な食事が朝昼晩とスナック付き)
・セッションの通訳
・参加者向けの補足セッション
- 金額に含まれないもの
・ウダイプル空港までの交通費、前泊・後泊する場合の宿泊費
・海外保険
・インドのVISA(取得が必要となりますので、お早めにお願いします)
※お支払い順に席を確保します
※キャンセルポリシー:1ヶ月前〜当日は返金不可(代わりの人が見つかれば返金対応します)
🌿 その他注意点やおすすめなど
(詳細は申込者に別途お知らせします)
- インド渡航にはVISAが必要です。早めに取得してください
- 海外かつインドなので、何かと日本のようにスムーズに行かないことが多いです。余裕を持ったスケジュールの計画がオススメ!
- 日本語が堪能なインドの旅行会社の知人がいるので、サポートが必要な方はおつなぎします
現地での案内人について
🌿 Manish Jain|マニッシュ・ジェイン
ハーバード大学を卒業後、UNESCO、UNICEF、世界銀行、モルガン・スタンレーなどで国際コンサルタントとして勤務。世界中の教育・経済政策の現場に関わるなかで、グローバル社会の在り方に深く失望し、すべてのキャリアを手放す。以降はインドを拠点に、教育活動と奉仕活動に専念している。
現在は、「アンラーニング」「脱学校化」「ギフトエコノミー」「ローカリゼーション」などをテーマに、ソーシャルイノベーターとして様々な革新的な教育の実験を行っている。大学に通わない自己主導の学びを実践する「スワラージ大学」や、オルタナティブ教育の国際ネットワークEcoversities Allianceの共同創設者でもある。
25年以上にわたって、人が本来持つ創造性や地域の知恵を大切にした新しい“学びと暮らし”のかたちを探求し続けており、思想家サティシュ・クマールや経済学者ヘレナ・ノーバーグ=ホッジとも長年にわたり協働している。
現在も妻と娘とともに、日々「学びほぐす暮らし」を実践中。教育、対話、農、アート、スローライフを通して、人と人、自然、地域が調和する生き方を世界各地で伝えている。

🌿 Harsh Wardhan|ハーシュ・ワルダン
ハーシュ・ワルダンは、文化の創造者、オルタナティブ教育者、そしてコミュニティ・ファシリテーターとして、学びと生きる営み、そして地域の知恵の伝統を再考することに深く尽力している。
13年以上の経験を持ち、世界中の人々のために、自らデザインする学びと脱制度的な想像力を取り戻すことを目指す運動「Vimukt Shiksha」の創設者。
アンスクーリング、ポスト・アクティビズム、ホリスティック教育の哲学に深く影響を受けたハーシュは、Ecoversities AllianceとIndian Multiversities Allianceの主要メンバーでもあり、地域および世界規模のギャザリングの開催、コミュニケーション・エコシステムのキュレーション、異文化間の連帯の育成において中心的な役割を果たしている。また、Learning Societies UnConference(LSUC)の主要オーガナイザーであり、Swapathgami Networkの熱心な貢献者でもある。
現在、スピリチュアリティ、ディープエコロジー、教育の再想像に関する没入型のラーニングジャーニーをデザイン・ファシリテートし、世界中のチェンジメーカーを集めて、ラーニング、アンラーニング、あり方の新しいパラダイムを探求している。

ツアー全体の運営・コーディネート
🌿 Kai Sawyer | ソーヤー海
1983年、東京生まれ。カリフォルニア州立大学サンタクルーズ校で心理学、教育学、サステナビリティを学ぶ。卒業後、同大学で心理学や教育学を教えながら、サステナビリティを実践的に学ぶEducation for Sustainable Living Program(ESLP)を学生等と運営する。ESLPを通して平和活動家のサティシュ・クマール(Schumacher College)、ヴァンダナ・シヴァ(Navdanya/Earth University)、マーシャル・ローゼンバーグ(非暴力コミュニケーション)などと活動を始める。その後、コスタリカのジャングルで猿と暮らす生活をして、地球と深く出会う体験をする。
2012年から東京大学大学院新領域学科Graduate Program in Sustainability Sciencesに通うが、社会を変える可能性を感じられず、1年半で自主退学を決める。現在は、千葉県いすみ市にある【パーマカルチャーと平和道場】で「リジェネラティブな暮らし」「ディープエコロジー」「意識」などについて実践的な教育活動を展開している。
著書
「Urban Permaculture Guide 都会から始まる新しい生き方のデザイン」
「みんなのちきゅうカタログ」4ヶ国語に翻訳(韓国、中国、台湾、アメリカ)

🌿 Romy | 岩瀬宏美(ロミー)
1980年東京生まれ。横浜・ニューヨークで育つ。幼少期から音楽や演劇、ダンスなどの舞台芸術に惹かれ、20代よりナレーター・ベリーダンサー&講師として活動。表現することは今も人生の大切な軸となっている。
2016年の鎌倉移住を機に、自然のリズムと調和した暮らしへとシフト。社会課題への関心が深まり、ごみ削減活動やパーマカルチャー、非暴力コミュニケーションなどに取り組みながら、自身の生き方と社会を問い直してきた。
2024年にNGOピースボートの地球一周クルーズにスタッフとして乗船。2025年より一般社団法人Earth Companyのマーケティング担当としてリジェネラティブな未来づくりに携わる。
同時に「Watsumugi Journey|わつむぎの旅」をスタート。ラーニングジャーニーの企画を行うほか、世界をめぐる中で出会った文化・人々から学び、自身のルーツを見つめ直しながら、そこで得た気づきを物語として紡いでいる。


